AI・仕事の進め方 / 動画から記事へ

動画1本からブログ記事を作る。AIに渡す素材と、自分で決めること。

動画はある。感想も話した。でも、そのまま文字にすると読みにくい。HITORIBAで実際に記事を作った過程から、動画を読者の判断に役立つ記事へ組み直す方法をまとめます。

SmallRig SSDの紹介動画から記事に使った一場面。接続状態を写真で伝える
SmallRig SSDの紹介動画から記事に使った一場面。接続状態を写真で伝えるつねさん撮影の動画より

この記事は、HITORIBAのMA66・SmallRig SSDレビューを作った際のやり取りと公開記事をもとにした制作事例です。依頼文は、その経験から今回整理した提案です。所要時間や時短効果は測定していません。つねさんの感想と、AIによる編集上の考察を分けて掲載します。

動画を短くする前に、記事が答える問いを決める。

動画を渡して「要約して」と頼めば、話した内容を短く並べる原稿は作れます。ただ、読者が知りたいことと、撮影中に話した順番は必ずしも一致しません。購入前の人は、開封した順序よりも、自分の撮り方に合うかを先に知りたいはずです。

MA66の記事で中心に置いたのは、「付けっぱなしで、撮り方をどう切り替えられるか」。つねさんが話した磁石、スタンド、コンパクトさを、この問いにつなげました。SmallRig SSDでは「撮影後の保存を、帰宅してから始め直さずに進められるか」を軸にしています。

HITORIBAの2本のレビューを、読者が判断する問いで整理した例
素材にある話記事で答える問い残す具体例
MA66は多機能で便利撮影の準備や取り回しがどう変わるか路上のドラム缶に固定してVlogを撮った
SSDからNASへ送れる撮影後の保存をどこまでその場で進められるかカードを選び、コピーと送信を設定する操作
最初に一文だけ書く

「この記事を読んだ人は、何を決められるようになるか」。ここを一文にします。決まらない場合は本文を増やす前に、どの場面で助かったかを聞き直します。

渡すのは動画だけでなく、感想と確認先。

動画一本で始めることはできます。ただし、AIがその動画を実際に確認できたかは、最初に確かめたい点です。映像を確認していないのに「画面に映っています」と書かせないよう、見たもの、文字だけで読んだもの、未確認のものを分けます。

この事例から整理した素材の渡し方。全部を一度に揃える必要はありません。
素材今回なら何を渡すか使う目的
動画または文字起こし本人の紹介動画・元の動画ファイル発言と使用場面の根拠
短い感想磁石が便利、付けっぱなしでスタンドになる記事の結論の中心
補足情報ドラム缶に固定した、自費購入した動画だけでは不足する状況
画像候補接続状態、端子、操作画面本文で説明する部分を見せる
確認先とリンクメーカーの商品ページ、本人の概要欄型番・仕様・掲載リンクの照合

商品名の表記が曖昧なら、その時点では仮置きにします。音声入力の機種名をAIが推測で直すと、別製品の仕様が混ざる可能性があります。実物の表記や本人の動画で確定させてから、本文と表に同じ名前を使います。

素材の整理には、ファイル名と場面のメモも役立ちます。「接続した全体」「カードを挿す位置」「送信を設定する画面」のように、画像が何を説明するかまで添えると、写真を飾りとして並べずに済みます。

「便利だった」を、使った場面まで掘り下げる。

MA66について、つねさんから最初に出たのは、多機能、磁石、スタンド、安さ、コンパクトさという評価でした。ここで「幅広いシーンで活躍する万能アクセサリー」と整えてしまうと、誰の記事でも書ける文章になります。

その後の補足で分かったのが、路上のドラム缶に固定してVlogを撮ったことです。これで、磁石があるという仕様と、それを便利だと感じた場面が結び付きました。

抽象的な説明の例

マグネットが便利で、さまざまな場所で撮影できます。

本人の回答から再構成

路上にあったドラム缶に固定して、Vlogを撮りました。付けたままスタンドにもなるので、撮り方を変えるたびに取り回す面倒が少ないと感じています。

後者は使用条件が具体的です。ただし、この一例を「金属ならどこでも安全に固定できる」という保証へ広げてはいけません。本人が使った場面と、製品が対応する条件は分けて扱います。

聞き直すなら、この4問

  1. どこで、何に取り付け、何を撮りましたか。
  2. 使う前は、どんな準備が面倒でしたか。
  3. 使った結果、やらなくてよくなった操作はありますか。
  4. 今も使う理由、または使わなくなる条件は何ですか。

つねさんは惜しい点について「特にない」と答えています。欠点の欄を埋めるために不満を作る必要はありません。本人に不満がないことはそのまま残し、対応条件などの事実は別に調べる。この二つを混ぜないことが大切です。

動画の順番を、読む人が選ぶ順番に変える。

01困りごと何を変えたいか
02実際の場面何をしたか
03条件と制約何が必要か
04選ぶ判断誰に合うか

SmallRig SSDの記事では、製品の機能を一つずつ説明する前に、撮影後の保存を後回しにしたくないという動機を置きました。そのあとに接続と操作、スマホが必要なこと、アプリの費用、選ぶ人・見送る人を並べています。

この順なら、読者は「多機能だから欲しい」から一歩進んで、「自分も保存作業を始め直すのが面倒なのか」と考えられます。動画内で繰り返した感想は一つにまとめ、結論の根拠になる場面には説明を足します。

ただし、順番を変えても意味は変えません。発言の前後に条件があるなら一緒に残します。「私の環境でできた」を「誰でもできる」に変えないことは、読みやすさより優先したい判断です。

写真は「ここが見たい」に答えるために入れる。

SmallRigの記事では、本人の動画から接続状態、カードスロット、コピー設定などを使いました。一枚の写真で全機能を説明しようとせず、段落ごとに読者が確認したい箇所を見せています。

SmallRig SSDのSD・microSDスロットを紹介する動画の一場面
カードスロットの説明には、その位置が見える場面を使う。つねさん撮影の動画より1:12。

一方、記事一覧の画像では失敗もありました。動画由来の画像を白黒にして寄せた結果、つねさんから「視認性が非常に悪い」と指摘を受けました。モノトーンのサイトだからといって、商品写真まで無理に白黒にする必要はなかったのです。最終的に一覧には公式の商品画像を使う方向へ変えました。

今回の修正経験から整理した使い分け
置く場所写真の役割選ぶ基準
記事一覧何の記事かを一目で伝える製品全体が見え、輪郭を判別できる
使用場面の段落実際にどう使ったかを示す装着場所と周囲の状況が分かる
操作説明の段落設定や選択内容を読めるようにする該当部分が読め、個人情報が映らない

公式画像は製品の形を説明できても、自分が使った証拠にはなりません。実写、公式画像、説明用の図は役割を分け、キャプションで出所を示します。第三者の動画や商品画像は、自分の動画と同じ感覚で転載せず、利用条件や許諾を確認してから使います。

記事化を頼むときの依頼文。

以下は今回の経験をもとに組み直したテンプレートです。実際のやり取りをそのまま転載したものではありません。角括弧の部分に、自分の素材を入れて使います。

動画をもとに、使用レビューの下書きを作ってください。
読者:[誰が、何を決めるために読むか]
記事で答える問い:[一文で書く]
素材:[動画・文字起こし・感想・写真候補・公式資料]

最初に、実際に確認できた素材と確認できていない素材を示してください。
本文を書く前に、次を整理してください。
・本人が使った事実
・本人の感想
・公式資料で確認した仕様
・未確認事項

各見出しに、使う発言・場面と必要な写真を添えてください。
材料が足りなければ、結論に必要な質問を最大3つしてください。

本文の条件:
・素材にない体験、数値、不満、比較結果を作らない。
・本人の発言を読みやすくしても、意味や条件を変えない。
・AIの考察を本人の「私」の発言として書かない。
・画像の挿入位置と、その画像で伝えることを示す。
・未確認事項は埋めず、公開前の確認表に残す。
・渡した掲載リンクを勝手に別のリンクへ変更しない。

下書きが返ったら、文章を磨く前に確認表を見ます。体験の中心になる事実が未確認なら、そこを解決してから次へ進みます。逆に、記事の問いに関係しない仕様をすべて調べる必要はありません。読者が選ぶために必要な範囲を決めます。

公開前は、原稿を素材へ戻して読む。

  • 「使った」「便利だった」の主語が、実際に使った本人になっているか。
  • 商品名・型番・数値を、動画や公式資料と照合したか。
  • 写真と段落が同じ操作・同じ条件を説明しているか。
  • 購入・提供の関係を導入付近で明示し、感想やQ&Aと混ぜていないか。
  • 掲載リンク、写真の出所、未確認の項目を確認したか。

HITORIBAではMA66が自費購入品、SmallRig SSDが提供品です。こうした関係はレビューの前提として短く伝えます。読者向けの疑問を並べるQ&Aに「提供品ですか」を入れて、商品選びの説明を薄める構成にはしません。

公開する文章からは、作業中の「要確認」や空の画像枠を取り除きます。確認できなかった項目は、断定をやめるか、記事の扱う範囲から外します。完成条件は文字数ではなく、冒頭で掲げた問いに、素材を根拠に答えられていることです。

HITORIBAの見解

私は、一本の動画から無理に記事数を増やさない。

この欄の「私」は、AIが執筆した編集上の考察です。運営者の実体験・使用レビューではありません。

動画には複数の記事の種があります。それでも私は、最初は一つの困りごとに答える記事を完成させたいと考えます。同じ感想を言い換えて三本に分けても、読者が判断できることは増えないからです。

例えばMA66なら、固定方法ごとの写真と使用条件が揃えば、それぞれを詳しく扱う余地があります。しかし今ある「ドラム缶に固定して便利だった」という体験だけで、用途別ランキングや長期耐久レビューまで作るのは無理があります。

AIに任せたいのは、素材から伝わる順番を組み立てることです。素材そのものを増やすには、撮る、試す、感想を残す作業が要ります。記事を増やすための次の一手は、依頼文を長くすることより、「次に何を撮れば、今の原稿にない答えが増えるか」を決めることだと思います。

この手順で作った記事を読む。

完成記事では、同じ素材がどこに使われているかを見比べられます。MA66は使用場面と取り回し、SmallRigは保存の流れと制約を中心に構成しています。

Ulanzi MA66:付けっぱなしでVlogの撮り方が変わるSmallRig SSD:帰る前にバックアップを進めたいSmallRig SSDの元動画:つねさんは撮影中

感想が抽象的で本文にできないときは、体験を引き出す質問と原稿の修正例をご覧ください。

工程ごとの依頼文を詳しく知りたい場合は、素材整理・構成・推敲の3つの依頼文も参考にしてください。

この記事の確認範囲や画像の扱いについては、編集方針をご覧ください。

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